そばは縄文時代にはすでにアジア大陸から日本にわたっていたといわれます。
荒れた土地でもよく育つことから救荒作物として栽培が推奨され、
最初のころは団子(そばがきのようなもの)にしてたべていたようです。
そば切りは現在の細く切ってゆでたそばの元祖。
その発祥は中国のうどんを見習ったといわれと言います。
時代とともに、乏しい小麦粉にたくさんのそば粉を加え、さらに各地で比較的安定して入手できる山芋、海藻、卵などをつなぎとして、捏ねて、伸ばして細く切って食べたのが「そば切り」の始まりではないかといわれています。
そば切りという作業と食は江戸時代以前にあり、日本のどこか1箇所で生まれたのではなく、時期は多少ずれたにしても各地の農村などでごく自然に発生し、改良されながら食べられていったのではないかと推測されます。
山梨県の大和村にある天目山栖雲寺というお寺が、そば切り発祥の地として言い伝えられている話もよくしられています。
村では「そば切り発祥の郷」として、そばの栽培に取り組んでいます。